皆さんは、衛生管理者という資格をご存じでしょうか。
この資格は厚生労働省管轄の下、会社の労働衛生環境について以下の業務を行うためのものです。
要は、「快適で安全な職場環境を作れるように仕事をする人」ですね。
「常に50人以上の労働者が働く事業所では、必ず専属の衛生管理者を1人以上選任しなければならない」と労働安全衛生法で定められているため、会社から

衛生管理者の資格取ってきてね!
と言われる人もいるのではないでしょうか?
今回は、私が第1子妊娠中にフルタイム正社員として働きながら、毎日1~2時間の勉強で、第一種衛生管理者に独学一発合格した体験記をご紹介します。
毎日忙しくて勉強する時間がない。
独学で試験対策したいけど、どんなテキストを使ったら良いか分からない。
この様な人は、ぜひ本記事を最後まで読んでみてください。
衛生管理者試験の概要
衛生管理者の独学スケジュールを紹介する前に、衛生管理者試験の概要を軽く説明します。
衛生管理者の資格は、第1種と第2種に分かれており、第1種は建設業や製造業などの有害業務(薬品を使用したり、長時間重いものを持ったりする仕事)を行う業種でも衛生管理者として仕事ができます。
第2種は、情報通信業や金融業など有害業務を行わない業種の企業で衛生管理者として仕事ができる資格です。
私は、働いている会社が第1種に区分される業種の会社だったので、最初から第1種を受けることにしました。
衛生管理者の受験資格
衛生管理者試験を受けるには、第1種も第2種も同様に、最終学歴に応じた「労働衛生の実務経験」が必要です。

他にも一定の条件を満たしていれば、上記を満たしていなくても受験できる場合があります。詳しくは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPで確認してみてください。
ここでいう労働衛生の実務経験についてですが、実は経験として認められる業務範囲がかなり広い!(事務所の掃除やデスク周りの整理整頓でもOK)。
そのため、一定の期間、普通に社会人として働いている人はまず条件クリアしていると思って良いでしょう。
衛生管理者の受験科目と難易度
衛生管理者試験は、労働衛生:17問(第2種は有害業務の出題が無いので10問)、関係法令:17問(第2種は10問)、労働生理:10問の計44問(第2種は30問)が出題されます。

このうち、各科目の得点が4割以上かつ全体の合計得点が6割以上で合格です。
先にこの試験を受験していた先輩の話だと、「過去問解ければOK!」と言っていたし、合格率を見ても国家資格の割に結構高い合格率(40~50%程度)なので

そんなに難しい試験ではないのかな。
と思っていました。
(のちにそんなに簡単な試験ではないと思い知ることになるのですが。)
衛生管理者試験の勉強記録
ここからは、私が第1種衛生管理者試験を受けるにあたって使用したテキストや、勉強方法、大まかなスケジュールをご紹介していきます。
私はこの方法で4か月ほど勉強し、独学で第1種衛生管理者の試験に一発合格しました!
どなたかの参考になれば幸いです。
私が選んだ参考書は…
いよいよ試験勉強開始です!
早速Amazonで参考書を購入しました。私が最初に買った参考書は「ユーキャンの第1種衛生管理者 重要過去問&予想模試」1冊だけです。
ドケチ、もといコスパ重視な私はできるだけ参考書を買いたくありませんでした。
そのため、とりあえず先輩談を信じて「過去問解いておけば何とかなるだろう」と、過去問集だけを購入しました。
ちなみにこの過去問集を選んだ理由は、以下の3点です。
・過去問が科目ごとに分かれている
・問題のすぐ横に回答と解説が載っている
・巻末に予想模試が付いている
特に問題のすぐ横に回答と解説、試験によく出る項目のランクが付いているのは、個人的にポイントが高かったです。
問題集も買ってやる気満々!…のはずが
さて、過去問集も買って意気揚々と勉強を始めたのですが…
全く分からない!!
問題を解く以前に、選択肢の内容も分からなければ、問題文の用語もさっぱり分からない!!!

βナフチルアミン?フライアッシュ?ドラフトチェンバ?
そりゃそうですよね。特に私が受けようとしているのは、有害業務を取り扱う企業で業務を行う「第1種衛生管理者」です。
聞き馴染みのない有害物質の名前や作業管理方法の説明で、見事に打ちのめされました。
しかも、この時期になんと私の妊娠が発覚。つわりがひどくて勉強どころじゃなくなってしまいました。
結果的にしばらく勉強はお休みすることに…
勉強再開!失敗を活かしたおすすめ勉強ツール
1か月後、安定期に入りつわりが落ち着いてきたので、衛生管理者試験の勉強を再開。
前回見事に過去問に打ちのめされた私は、特に馴染みのない有害業務について、問題を解く前にある程度知識を入れることにしました。
ですが頑なに参考書を買い足したくなかった私は、ここでYouTubeのお世話になります。
特によく見ていたのは「のぐちゃん先生」のチャンネルです。こちらの動画は1テーマ10~20分程度の動画で、前半は解説、後半は過去問を一緒に解いていくという形式の動画です。
これが本当に分かりやすかった!
解説パートは語呂合わせやイラストなどで、暗記事項を簡潔にまとめてくれていたので、有害業務や有害物質に馴染みのない私でも、スルスル用語が覚えられました。
過去問パートも、ついさっき解説してもらったテーマの過去問をのぐちゃん先生と一緒に解いていく形式なので、解きやすいし「私でも問題が解ける!」と、とても自信につながりました。
このとき、特に解説パートで紹介されていた語呂合わせや大事だと思ったポイントは、その都度ノートにメモして、どうしても体調が悪い日や気分がのらない日は、このノートをパラパラめくるようにしていました。
↓実際に私が書いていた勉強ノートの一部です。きれいにまとめる必要はなく、最低限読めればOKという意識でノートを取っていました。
のぐちゃん先生の動画を一通り見た後は、また数か月前に購入した過去問集にリトライです!
すると…

わかる、わかるぞ…!(ムスカ風)
前回より格段に解ける問題が増えていました。間違えた問題も、解説を読んでとりあえず何の話をしているのか理解できました。
無料教材の限界。参考書を買い足すことに
この調子で過去問集をとりあえず1周やってみたところ、私はあることに気づきます。

のぐちゃん先生のチャンネルだけでは、カバーしきれていない単元がある…!?
衛生管理者試験(特に第1種)は、出題範囲が広い!!とてもじゃないけど一人のYouTubeチャンネルですべての出題範囲をカバーできる代物じゃありませんでした。
ここで私は、断腸の思いで参考書を買い足すことになります。(どこまでもテキストを買いたくない、ケチの鏡ですね。)
このとき買った参考書が「ユーキャンの第1種・第2種衛生管理者 速習レッスン」です。
この参考書を買った理由としては、先にユーキャンの過去問集を買っていたこと、そしてイラストや図解が多く、解説が分かりやすそうだと思ったからです。
速習レッスンを買ってからは、
「過去問を解く → 苦手なテーマや分からないところは、のぐちゃん先生の動画を見返す → 速習レッスンを読む → もう一度過去問を解く」というサイクルを作って勉強していました。

そしてこの頃、やっと衛生管理者の試験を申込みました。

正直この申し込みが結構めんどくさかった…
申込は試験日の約2か月前からできるようです。
希望試験日によってはすぐに満員になってしまうこともあるようなので、早めに申込をしておくとよいですね。(と言いつつ私が申込をしたのは希望試験日の1か月前です。)
数日後受験票が届いて、試験日が1か月後に決定しました。
初めて本番形式の過去問を解いてみる
申込をし、試験日が1か月後に定まったことで緊張感が増したので、初めて本番形式の過去問を解いてみることにしました。
まず、試験を実施している公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPに最新の過去問が、PDFファイルで掲載されていたので印刷。
ここで掲載されている過去問には正解の選択肢の横に「○」が付いているので、一度修正液で消して、コピーしなおしました。
この作業が嫌な人は、おとなしく市販の過去問集や予想模試を買いましょう。
そして、実際の試験時間と同じ時間にタイマーをセットして、問題を解いてみました。
過去数十年分の過去問を掲載しているサイトもありますが、個人的にはなるべく新しい年度の過去問から解いていくことをおすすめします。
理由としては、特に労働基準法などは時代に合わせて法改正されていることも多く、新法上では不適切とされる問題も散見されるためです。
セルフ模試の結果は…
24点…(合格点は正答率60%の26点以上)
ギリギリ不合格…
衛生管理者の試験問題は過去問の焼き増しも多く、見たことのある問題も多かったのですが、逆に似たような問題を読み飛ばして間違える、ということが多かったです。要は詰めが甘いということですね。
また、有害業務に関する範囲では、見たことのないカタカナ用語に硬直してしまいました。

後からよく見れば、消去法で正答を選べたり、常識で分かる問題も多かった…
今回の結果を踏まえて、残りの1ヶ月は試験のひっかけポイントをノートにまとめたり、苦手な単元を中心に過去問を解いたりすることにしました。
また、週末は別の年度の過去問も印刷して試験形式で問題を解くことで、試験全体の時間配分を考えて問題を解く練習もしていました。
ちなみに私は、「労働衛生40分、関係法令60分、労働生理30分、残り時間を見直しにあてる」という時間配分で問題を解くことを意識していました。

最初の過去問セルフ模試では、見直し不足による失点が多かったため、「見直しの時間は十分に取ろう!」と意識した結果です。
こうして試験数日前、最後の日曜日に「ユーキャンの第1種衛生管理者 重要過去問&予想模試」の巻末についていた予想問題集を解きました。
結果は、28点!!
初見の問題もあった中で、「なかなか良い点が取れた」と少し安心。
試験本番は数日後だったので、残り数日は間違えた問題を中心に知識の確認に当てました。
衛生管理者試験本番
当日試験会場には、勉強中作成した暗記ノートと過去問を持っていきました。
試験会場には作業着を着たサラリーマン風の方がほとんどでしたが、意外と私と同じ20代くらいの新卒っぽい方もチラホラ。

会場の雰囲気的には、自動車運転免許の更新講習みたいな感じ
試験は13時30分から。ちょうどお昼時だったので、早めに会場入りして、会場で持ち込んだお昼ご飯を食べている人もいました。
私も昼ご飯を食べながら、持ってきた暗記ノートをめくって最後の確認をしましたよ。
そしていよいよ本番です。
体感として、過去問での見覚えのある問題は、全体の1~2割と言ったところでしょうか。
そのほかの問題は選択肢をひねってきたり、初見の化学物質名なども出題されています。
衛生管理者試験は満点を目指す試験ではないため、冷静に問題を見て、確実に得点しなければならない問題に時間を割くようにしました。
3問ほど、どうしても迷う問題がありましたが、無事に試験終了。
実は、予想模試などで対策してきたおかげか、本番では見直しまでして30~40分ほど時間が余ってしまいました。
衛生管理者試験は、試験開始60分後以降の途中退室が可能です。そのため、私も試験終了時間前に切り上げて、途中退室することに。

周りの受験者も、割と多くの方が途中で試験を終えて退室していました!
試験結果は…
衛生管理者試験の結果は、試験から約7日後に安全衛生技術試験協会のHPから確認することができます。
昼休み中に急いで結果を確認すると、合格していました!!
さらに約1週間後には、郵送で合格通知書も届きました。免許証の交付を受けるには、免許申請書とあわせてこの合格通知書の添付が必要になります。

画像は、免許申請前に撮った写真です。
免許の申請には、1500円分の収入印紙が必要なので、注意!
免許申請から数週間後、ついに!免許証が届きました~!

自動車運転免許証以外で、顔つきの証明書はなかなかもらうことが無いので、とてもうれしかったです。
衛生管理者試験の勉強スケジュールまとめ
私が衛生管理者試験の勉強に当てた期間は、約4か月(つわり期間中は全く勉強できていなかったので除きます)。
1日に1~2時間ほど勉強していました。(休日は3時間くらい)
主な勉強スケジュールはこちら!

正直、最初から解説テキストを買っていた方が、もう少し効率的に勉強できたのではないかな、と感じています。
皆さんはテキスト代をケチらず、「Youtube & テキスト解説 → 過去問」の順番で取り組むことをおすすめします。

あまり解説テキストに時間を割くことはおすすめしませんが、全くの初学者なら、一度さらっとテキストを流し見しないと、そもそも問題の内容や解説が理解できません…
おわりに
今回は、私が第一種衛生管理者試験に挑戦した経験をレポ風にまとめました。
衛生管理者試験は、確かに過去問の焼き直しが多い試験・他の国家資格に比べれば比較的簡単な試験かもしれません。
しかし、だからと言って全く勉強していない人が受かる試験ではありません!
油断しすぎず、最低2カ月はまじめに勉強しましょう。
私の失敗も踏まえて今後の勉強の参考にしていただければ幸いです。
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